かぎ針編みで、レッグウォーマーやアームウォーマーなど筒状に編んで作る際、比較的簡単な編み方として、”細編みや中長編みをうね編みで編んで、最終段と作り目を一緒に拾って引き抜き編みでつなぐ”という方法があります。
かぎ針編みを始めたばかりの時など、この方法で作る方は多いのではないでしょうか。
私も、初めて編んだハンドウォーマーは、この編み方でした。
初めて編む際、色々な動画を参考にして編んだのですが、とても迷ったのは最後の繋ぎ方です。
なぜとても迷ったかというと
引き抜き編みで繋ぐ際に拾う目どれだ?ということです。
「最後の段と作り目を拾う時は、それぞれ手前1本を拾うのか?奥の1本を拾うのか?それとも2本とも拾うのか?」
動画を色々みても、いろんな方法があり、どれにしたらよいのか迷ってしまっていました。
どう拾っても、繋ぐことはできるので、あまり神経質にならずにやりやすい方法で良いとは思うのですが、私のように気になる方も多いと思うので、今回は拾い方で仕上がりがどう違うのかを比較していきたいと思います。
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比較方法
今回は下記のような方法で比較してみたいと思います。
・中長編みのうね編みを偶数段と奇数段編む
・作り目は裏山を拾う
・編み始めが左下に来るように置いて、見えている方を表とする。(白い紐が表の目印)
繋ぐ時は、中表にして引き抜き編みで繋ぐ。
拾い方
偶数段、奇数段それぞれ下記の5通りの拾い方で比較してみたいと思います。
①手前1本→手前1本
②手前1本→奥1本
③奥1本→手前1本
④奥1本→奥1本
⑤2本→2本
以降、拾う場所の説明画像で、とじ針を使用していますが、見やすいように撮影時だけ使用しました。
実際はかぎ針を使って引き抜き編みで繋いでいます。
手前1本→手前1本
引き抜き編みで繋ぎ、表に返したものがこちら。
奇数段の方は、くぼみが目立っているような気がします。
偶数段の方は、あまり違和感ないように感じます。
手前1本→奥1本
この拾い方は、表に筋が2本残る拾い方になります。
引き抜き編みで繋ぎ、表に返したものがこちら。
奇数段の方は、へこんだ部分に謎の2本線が出ている感じで、少し違和感があります。
偶数段の方は、あまり違和感ないように感じます。
奥1本→手前1本
この拾い方は、表に筋がでない拾い方になります。
引き抜き編みで繋ぎ、表に返したものがこちら。
これはどちらもへこみが目立つので、違和感を感じます。
奥1本→奥1本
引き抜き編みで繋ぎ、表に返したものがこちら。
奇数段の方は、筋が1本だけ目立って少し違和感があります。
偶数段の方は、うね編みの模様と繋いだ部分が同じような感じになっており、違和感がありません。
2本→2本
この拾い方は、頭2本とも拾うので、裏側が少しでっぱります。
引き抜き編みで繋ぎ、表に返したものがこちら。
「奥1本→手前1本」の拾い方同様、どちらもへこみが目立ち、違和感があります。
まとめ
どれもわずかな違いかもしれませんが、なんだか違和感を感じるものと、自然で違和感を感じないものとあることが分かりました。
全体的に、奇数段で編んだものは違和感を感じやすかったように思います。
サイズの都合もあるかと思いますが、できれば偶数段で終えたいなぁというのが感想です。
一番違和感がなかったのは、偶数段編んで、作り目側、最終段側、どちらも奥1本を拾う方法でした。
それぞれ感じ方は違うかもしれませんが、私は今後【偶数段、どちらも奥1本を拾う】繋ぎ方でいきたいと思います。
少しでも同じ疑問を持っている方の、ヒントになれば幸いです。