【同行援護④】「この場面、どう対応しますか?」質問コメントの回答

同行援護 コメント回答2

コメントにて、同行援護についてのご質問をいただきました。
他の方々へも参考にして頂けるかと思い、回答記事としてまとめました。

※質問文は原文のまま転記させて頂いております。

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Q1)「他者へ迷惑が・・・」

質問

「利用者さまが希望されるとおりにしたときに、ご本人はそんなつもりはないけれど、他の人に迷惑をかけてしまいそうなときは、支援者はどうしているのでしょうか?」

回答

支援者は視覚的情報の提供を実施しています。その上で、行動の決定はご本人がします。
「見え」の状態に関わらず、意図せず他者に迷惑をかけてしまうことは誰にでもあります。

「迷惑を掛けるかもしれない」と思うのは支援者の主観ですが、リスクマネジメントには役立つ想像力なのかもしれません。

Q2-1)「買い物カートが他の利用客にぶつかる・・・」

質問

例えばスーパーに買い物に行ったときに、ショッピングカートを利用するかどうかは、利用者さまにお聞きすると思うのですが、利用したときに、他のお客さんによくぶつかるなどされる頻度が多いときは、そうなっている事実をお伝えし、カートをどうするか、決めてもらうのでしょうか?

回答

カート使用時にぶつかる事が多いとすれば、「視覚的情報提供のミス」、「ご利用者の操作能力」、「混雑、店舗環境」等の要因が考えられます。
視覚的情報を提供した上で、使用するか否かはご本人が決定すべき事です。

Q2-2)「買い物カートを代わりに押しても良いのか?」

質問

利用者さまに依頼されて支援者がカートを代わりに押すのは構いませんか?

回答

カートを代わりに操作する事自体に制度上の制限はございません。必要に応じて操作代行や補助を実施します。

公的サービスである以上、支援の理由・必要性が説明できる事が大切です。

Q3)「買い物の量が多いときは?」

質問

ご自分ひとりで持てない量の買い物をされようとしているときは、途中で荷物の量をお伝えして、持てる量に調整してもらうのでしょうか?

回答

購入量について、経過の情報提供を要すのであれば伝達しますが、量の調整をお願いする事は業務ではないため私は致しません。
ご自身で持てない程の買物をされても、ご本人の意思であれば問題ありません。別記事に記載の通り、荷物運びは原則お引き受け致しません。

同行援護の業務は「視覚的情報の提供」=「眼の代わり」です。
視覚障害が ”荷物運びの支援を要す直接的な理由” にならないと考えます。荷物を運ぶ支援の必要性が説明できる状態であれば支援します。

しば
しば

眼球は物を持てません。

私の両手が塞がった場合に別の手が生えてくる事はなく、持ちきれない荷物を眼球で持ち運ぶこともありません。買い物量が多いときは、バッグ等それなりのを準備・対策をします。

Q4)「具体的対応事例は?」

質問

対応の仕方や言葉かけは、利用者さまそれぞれ違うと思いますが、今までの経験例などがあれば、教えていただきたいです。

回答

体験事例については、また別の機会に記事にてご提示できるよう準備がんばりますのでお時間を下さい。

まとめ

しば
しば

同行援護従業者の役割は、「視覚的情報の提供」です。
「保護者や指導者、意思決定の代理人では無い」という事を理解していれば、判断に悩む事が減りすべき事が明確なるのではないかと存じます。

コメント賜り、ありがとうございました。

【同行援護】外出支援 Q&A①

【同行援護】外出支援 Q&A②

【外出支援】おまけ記事 <理解を深める編>

  1. 記事という形でご回答いただきありがとうございます。
    わかりやすくて、とても参考になります。

    あくまで利用者さまの目の代わり、という役割に徹するということですね。
    視覚状況を的確にお伝えし、判断は利用者さまがされるということを
    忘れてしまわないようにしなければならないなと、心に留めておきます。